ズボラ女子が恋をした場合。
女心と秋の空
「うん、それは彼女だね」
「えっ!?」
にやにやしながら私を見つめる美咲。
夏の熱さがまだ残ってる中、
長かったような、短かったような夏休みが終わり、学校が無事始まった。
久しぶりに見たクラスメートは日焼けをしている人も居れば、彼氏ができたという声もあちらこちらから聞こえてきたり。
部活漬けで大変だったという子も居て、なんだかんだみんな充実した夏だったのかなぁ、なんて思った。
高校生は何かと忙しい。
夏休みが明けてすぐのお楽しみ、わが校の二大行事、体育祭と文化祭がやってくる。体育祭の方が先で、文化祭はその二か月後。
今は体育祭で参加する種目や、文化祭でのクラスでの出し物を決めている。
学校行事はとても好き。
みんなでアイデアを出し合って、
協力しながら準備して。
時に負けて悔しい涙や嬉しい涙を流すこともあるだろう……。
そしてその過程の中で新たな恋が生まれたりするであろう……。
ってそんなこと考えてる場合じゃないわ全然。