もっと甘く   ささやいて
「シュン、こっちに滞在中は君しかいないんだよ。彼女のマネージャーをやってもらえないか?臨時でいいから、頼むよ。」

「いや、お断りする。」

「君も頑固な男だな、シュン。」デイビッドはあきらめたようだ。

「僕にいいアイデアが浮かんだ。」

「何だい、ジュデェス?」

「このシリーズはルーニーと僕が立ち上げるんだ。だから僕が彼女のパートナーになろう。」

「デイビッド、ジュデェスとなら彼女もダイレクトに事を運べるじゃないか、私もいいアイデアだと思う。」

村田さんは彼に賛成した。

「シュン、本気か?僕もいいと思うが、彼女が何と言うかな?」デイビッドも彼に賛成した。

「私は構いません。ただずっとこちらにいることはできませんので、その事だけはご承知頂けますか?」

「ルーニー、言ったり来たりできる?」

「私はその方がいいのです。」

「決まったな。シュンはいつ帰国する?」

「私は明後日だ。」

「ルーニーは?」

「私も彼と一緒に帰ります。」

「もう少し伸ばせない?せめて次の週末まで頼むよ。」ジュデェスの真剣な目に負けた。

「わかりました。」

「ありがとう、ルーニー、助かるよ。」

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