もっと甘く   ささやいて
早速弘子さんと渡米した。

ジムのオフィスでジェフリーも席にいた。

「ルーのエージェントは素敵な女性だね。ジムと替えてほしいよ。」

「オホン、悪かったね、美人でなくて。」四人でなごんだ。

「ジム、早速ですが、契約書を先にお渡ししておきます。メールの件はご承知頂けて嬉しいですわ。」

弘子さんはジムを相手にテキパキと片付けていった。

その間、私はジェフとしゃべった。

「ルー、ヒロはスーパーウーマン並みに仕事をこなすタイプだろ?」

「どうしてわかるの?」

「どうもこうもないよ。ひと目でわかるよ。君の鬼編集長シュンの姉貴だと聞いて驚いたよ。姉弟そろってスーパーが付くんだね?」

「ジェフ、シュンは鬼じゃないわ。」

「いつまで滞在できる?デートする時間はある?」

「ジェフ、ヒロに見張られているのよ。」

「ようし、彼女をまず先に押し倒すべきだな。」

「信じられない。不可能よ。」

「掛ける?100ドルだ。」

「本気なの?」

「ああ、本気だ。」

「あきれた。」

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