もっと甘く   ささやいて
θ.もっと愛して
帰国後、村田さんへメールを送った。

連載の他に温存している150本のショートを見てもらいたい旨を、そしてアポを取った。

「留仁、君のエージェントの仕事振りはどうかな?」

「申し分ないです。弘子さんはスーパーウーマンですので。」

「良い条件で契約できたらしいな、おめでとう。」

「ありがとうございます。」

私は村田さんを真っ直ぐ見つめて答えた。

やっぱり私の想いは彼へのものだ。

彼に認めてもらいたい。

彼に愛されたい。

私の想いに応えてもらえたら、それ以上のものはない。

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