もっと甘く   ささやいて
「未修正です。」

私はプリントアウトしたものを彼に渡した。

全て手書きのものを少しずつインプットした作業は、思ったより楽しかった。

「出さないつもりだった?」

「いいえ、この三年間が忙し過ぎて、今になっただけです。」

「そうか、この全てに目を通したい。時間をもらえるかな?」

「はい、ショートはこれからも書き続けます。」

「嬉しい限りだ。私はこの五年間君を見てきた。他の作家にはない、書くことに溢れている頭脳の持ち主だとわかった。自分の中を文字にできることに終わりがない。それは誰もに備わっているものではない。君にしかない能力だ。こんなに書いていたとは私も想像できなかったよ。君のその素晴らしい才能は私が惜しみなくバックアップしよう。約束する。」

「ありがとうございます。」

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