もっと甘く   ささやいて
少しだけど彼に認められた。

今日は記念日だ。

ワインを買って帰ろう。

彼の言葉を思い出して嬉しくて、でもまだ彼を求めるには私はまだまだ未熟だ。

以前とは違い、最近増々彼への想いで熱くなってしまう自分にいらついた。

想い焦がれて潰れる日が来るかもしれない。

もしかしたら一番恐れることになるかもしれない。

それは書けなくなることだ。

彼にとって書けない私は無用な存在だ。

そこまで落ちるだろうか。

そこまで落ちるほど、彼を愛してしまうかもしれない。

せっかくのワインが味気なく感じた。

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