しっとりと   愛されて
堺さんは何杯飲んだのかしら?

自分のですら覚えていないのに、彼が飲んだ量などわかるわけもなかった。

「じゃあ、帰ろうか?」

「はい、今日はご馳走いただきましてありがとうございます。」

彼は運転した。

運転できるなら飲まなかったってこと?

そんなはずないわ。

アパートまで送ってもらえるのかしら?

と思いつつ、私は助手席で眠り込んでしまった。

このニ、三日の寝不足が一気に響いた。

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