君のせい
えっ、何を私に??????
「あの、吉井........?」
吉井は私の顔を見て、ふっと笑うと、
航太と一緒にゲームをし始めた。
なに???
私に言ってからって、
なにを???????
頭の中が、さっきからいろんなことで混乱中だ。
ゲームで大興奮している航太。
一緒に楽しんでいる吉井。
その時、リビングにお母さんが入ってきた。
「あら、ゲームなんてずいぶん久しぶり..........
盛り上がっているわね。
じゃあ、女はこっちでお茶でも飲みましょうか」
お母さんが、カウンターキッチンの前にあるテーブルの椅子を引いて、
私を手招きした。
「はい」
少し頭を下げてから、テーブルに近づいた。
「座ってて。えっと、名前聞いてなかった」
お母さんはカウンターキッチンの中に入って、
食器棚を開けた。
「紺野麻琴です。弟は航太って言います」
お母さんは4つグラスを出して冷蔵庫からペットボトルのお茶を出して注ぎ、
テーブルの方に回ってきた。
「麻琴ちゃんと、航太くんね。
あぁ、立ってないで座って」
お母さんが座ったから、向き合うように椅子に座った。
「瞬はちゃんと麻琴ちゃんに優しくしてる?」