君のせい
吉井は抱きしめながら、私の頭を優しく撫でた。
「お前、ほんとバカだな」
「ばっ!バカって言うな!バカ!!」
吉井の胸の中でそう言うと、頭をぽんぽんとされた。
「どんだけお前のことが好きなのか、わかってんのかよ」
「そんなの.......わかんない」
吉井は私の肩をそっと押して私の顔を覗き込んだ。
「わかれよ」
むぎゅっと頬を優しくつねられて、
そんな私の顔を見て、吉井が目を細めた。
「で?
いいかげん、答え聞かせて欲しいんですけど」
もう片方の頬もつねられて両頬軽く引っ張られた。
「いっ、いらいんれうけろ(痛いんですけど)」
吉井が、あはははっと笑って両頬から手を離した。
「しょうがねぇーな。もう一回言うから、すぐ答えろよ。
俺の彼女になってくれますか?」
なりたい。
不安だけど、怖いけど、自信ないけど、
でも、
大好きだから...........
「う.........うん。なり.........ます」