呪いのブレスレット
親友ひかりの告白
あの日、あたしは親友の吉村(ヨシムラ)ひかりの恋を応援していた。
そんなひかりが悲劇に見舞われるなんて思ってもみなかった高校2年生、17才の5月……。
あたしが教室に入ると、親友のひかりが慌ててベビーピンク色の封筒をカバンの中にしまうところだった。
「ひかりー 慌ててしまったのはなあに?」
ひかりの頬がみるみるうちに朱に染まる。
あ、そうか。
ひかりが同じクラスの小杉健人(コスギケント)に片思いをしているのを知っていた。
お昼休み、教室に残っているのは数人で、あたしは購買部から大好きなイチゴヨーグルトを買って戻ってきたところだった。
ひかりとは席が隣同士。
席に近づくあたしをひかりは恥じらうような表情でみる。
からかってみたけれど、深く追求することなくひかりの隣に腰をかけるとイチゴヨーグルトのパッケージを開けた。
「亜美(アミ)ちゃん……」
透明感のあるきれいな声。
マスカラなんてしていない真っ黒で濃いまつ毛。
そんなひかりが悲劇に見舞われるなんて思ってもみなかった高校2年生、17才の5月……。
あたしが教室に入ると、親友のひかりが慌ててベビーピンク色の封筒をカバンの中にしまうところだった。
「ひかりー 慌ててしまったのはなあに?」
ひかりの頬がみるみるうちに朱に染まる。
あ、そうか。
ひかりが同じクラスの小杉健人(コスギケント)に片思いをしているのを知っていた。
お昼休み、教室に残っているのは数人で、あたしは購買部から大好きなイチゴヨーグルトを買って戻ってきたところだった。
ひかりとは席が隣同士。
席に近づくあたしをひかりは恥じらうような表情でみる。
からかってみたけれど、深く追求することなくひかりの隣に腰をかけるとイチゴヨーグルトのパッケージを開けた。
「亜美(アミ)ちゃん……」
透明感のあるきれいな声。
マスカラなんてしていない真っ黒で濃いまつ毛。
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