呪いのブレスレット
花火大会
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ミーティングの場所、女子部の部室へ着くと5人は真剣な顔で話をしていた。
「ごめん。遅くなっちゃった」
約束の時間の1時間遅れに謝り、空いていた翔平の隣の席に座る。
「ねえ、ねえ、亜美はニュース見た?」
目の前に座るみのりが身を乗り出すようにして聞いてくる。
「ニュース?」
「やだ、見てないのっ!? 北高の男子が首をピアノ線で跳ねて死んじゃったんだよ?」
知らないなんてありえないと言った風に目をまん丸くしている。
「あ、うん。見たよ」
この話はしたくなかった。
あたしは言葉少なく答える。
「首だけが飛んだんだって。グロいよな」
みのりの隣に座る男子が自分で言ってぶるっと震える。
「一瞬だって言ってたから、自分が死んじゃったのもわからないままだったかもね」
このままだとまだ少年の話は続きそうで、あたしは話を変えようと夏合宿の話にふる。
ミーティングの場所、女子部の部室へ着くと5人は真剣な顔で話をしていた。
「ごめん。遅くなっちゃった」
約束の時間の1時間遅れに謝り、空いていた翔平の隣の席に座る。
「ねえ、ねえ、亜美はニュース見た?」
目の前に座るみのりが身を乗り出すようにして聞いてくる。
「ニュース?」
「やだ、見てないのっ!? 北高の男子が首をピアノ線で跳ねて死んじゃったんだよ?」
知らないなんてありえないと言った風に目をまん丸くしている。
「あ、うん。見たよ」
この話はしたくなかった。
あたしは言葉少なく答える。
「首だけが飛んだんだって。グロいよな」
みのりの隣に座る男子が自分で言ってぶるっと震える。
「一瞬だって言ってたから、自分が死んじゃったのもわからないままだったかもね」
このままだとまだ少年の話は続きそうで、あたしは話を変えようと夏合宿の話にふる。