呪いのブレスレット
「パートさんたちと居酒屋で暑気払いがあるのよ。言ってあったでしょう? 麻美とパパはもう食べたから。じゃあね。行ってきます」
ママはパンプスに足を入れながら早口で言うと出て行った。
玄関の鍵をかけてリビングに行くと、パパはソファに寝そべり、うつらうつらしている。
麻美はいなかった。
チャンネルをバラエティ番組に変えたとたんにパパが目を開ける。
「ん? 帰ったのか」
「うん。ただいま」
「ママは――」
パパが身体を起こし、大きなあくびをする。
「今出て行ったよ」
「そうか。私も部屋へ行くよ」
パパがリビングを出て行った。
なんとなく距離感がある会話。
年頃の娘を持つ父親としては少し照れがあるのかもしれない。
夕食の後、お風呂に入り、そろそろ寝ようかと思った時、玲奈のお兄さんを思い出した。
ママはパンプスに足を入れながら早口で言うと出て行った。
玄関の鍵をかけてリビングに行くと、パパはソファに寝そべり、うつらうつらしている。
麻美はいなかった。
チャンネルをバラエティ番組に変えたとたんにパパが目を開ける。
「ん? 帰ったのか」
「うん。ただいま」
「ママは――」
パパが身体を起こし、大きなあくびをする。
「今出て行ったよ」
「そうか。私も部屋へ行くよ」
パパがリビングを出て行った。
なんとなく距離感がある会話。
年頃の娘を持つ父親としては少し照れがあるのかもしれない。
夕食の後、お風呂に入り、そろそろ寝ようかと思った時、玲奈のお兄さんを思い出した。