呪いのブレスレット
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赤いもの……あ! ひかりのブレスレットだ!
合宿の支度を終えて、ひかりの形見分けの箱を見ようか迷ったけれど、見るのが怖い。
あの箱の中には血の付いたTシャツも入っている。
合宿でいない間に、ママに見られたくない。
あたしは恐る恐るベッドの下にあるピンクの箱を出した。
タンスの一番下の引き出しの服を乱雑に取り出すと、他の引き出しにしまう。
空けた場所に形見分けの箱を置き、隠すようにその上に服を乗せた。
引き出しを閉め終えたとき、ふいにドアが開いてあたしは文字通り飛び上がって驚く。
「やだぁ。亜美ちゃん、なんでそんなに驚いているの?」
「えっ? 急にドアが開いたからに決まってるじゃない。ちゃんとノックか声をかけてから開けてよね」
不意打ちで驚いたあたしは誤魔化すように強い口調になる。
赤いもの……あ! ひかりのブレスレットだ!
合宿の支度を終えて、ひかりの形見分けの箱を見ようか迷ったけれど、見るのが怖い。
あの箱の中には血の付いたTシャツも入っている。
合宿でいない間に、ママに見られたくない。
あたしは恐る恐るベッドの下にあるピンクの箱を出した。
タンスの一番下の引き出しの服を乱雑に取り出すと、他の引き出しにしまう。
空けた場所に形見分けの箱を置き、隠すようにその上に服を乗せた。
引き出しを閉め終えたとき、ふいにドアが開いてあたしは文字通り飛び上がって驚く。
「やだぁ。亜美ちゃん、なんでそんなに驚いているの?」
「えっ? 急にドアが開いたからに決まってるじゃない。ちゃんとノックか声をかけてから開けてよね」
不意打ちで驚いたあたしは誤魔化すように強い口調になる。