呪いのブレスレット
2人に迫る危機
談話室に移動し、ひかりがいるのではないかと神経を張り巡らしていると、玲奈が近づいてきた。

「亜美、さっきひかりがいたの?」

霊を見ることは出来ないが、さすが玲奈だ。

気配を感じたらしい。

「すごい嫌な感覚だったの。亜美は大丈夫?」

玲奈はあたしの目をじっと見て聞いてくる。

「うん。肝試し、やらない方がいいのかも……でも、こんなことみんなに言えないし……」

あたしはなにかが起こりそうで不安だった。

「そうだよね。特に小杉と田島先輩は気をつけなくちゃ」

玲奈はこくりと頷く。

「気をつけると言っても、それが出来ないのが心霊現象でしょう?」

今までだってそうだった。ひかりが殺そうと思えば、人は簡単に死んでしまう。


『ジャマヲシタラ、コロス』


再びその言葉が思い出される。

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