呪いのブレスレット
「実はね、拓磨さんから注意されていたんだけど、ひかりのブレスレットがいつの間にかバッグに入っていたの」

「ええっ!」

玲奈が驚きの声を上げる。

「兄貴から聞いているよ。あのブレスレットがここにあるの?」

「……うん。入れた覚えはないんだけど、そんなこともひかりは出来るの。あたしたちは操られてしまうの」

「兄貴に電話する! あっ! 携帯、預けているんだった」

しまったと言うように大きくため息をつく玲奈だ。

「あたしもなの」

あたしも携帯電話は顧問に預けている。

そうこうしているうちに、談話室のドアがピタリと締まり電気が消される。

太いロウソクがひとつ灯され、某タレントの怪談話がスピーカーから流れ始める。

意外とみんなは静かに聞いている。


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