呪いのブレスレット
「ごめんなさい。ごめんなさい」

田島先輩も泣きながら誰ともなく謝る。

「トラック事故もまさかっ？」

彼女たちがひかりの背中を押したのでは？と考えてしまう。

「いいえ！　あたしたちはあの子がトラック事故に合ったことを知らなかったの！　知ったのは学校でなのっ」

傷ついたひかりはトラックに轢かれて死んだのだ。

「なんてことをしてくれたのよっ！」

取り乱したように田島先輩のＴシャツの胸の辺りを引っ張ると、翔平があたしを引き離した。

「離してっ！　翔平！」

ひかりを想って、気が狂いそうなほどあたしの胸は痛む。

「亜美、落ち着いて」

玲奈に抱えられながら、あたしは荒い呼吸を整えようとした。

ひかりが復讐しようとするのも無理はない。

あたしがひかりの立場だったら復讐したいと思うもの。

パチッ

談話室の電気が、突然消えて真っ暗になった。

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