呪いのブレスレット
「そんなこと言わずに行こうぜ。たしか、サボるヤツは夏合宿に参加させないって言っていたし」
「ほんとにっ? それはいや。翔平と一緒に参加したいもんね」
去年の夏合宿のとき、あたしたちはまだ付き合っていなかった。
付き合い始めたのは去年のクリスマス・イブで、仲良しグループで遊んでいて告白されたのがきっかけ。
夏合宿は暑くて死にそうなほど辛いけれど、夜には花火大会、肝試し、スイカ割りの楽しみもあった。
高校生活、いろいろ楽しみたい。
3泊4日の夏合宿でたくさん一緒に居られたらいいなと思っていた。
夏合宿の許可が下りないと困るあたしはしぶしぶ立ち上がると、翔平と一緒に部室に向かった。
傘をさして部室への通り道である校舎の裏側を歩いていると、大きな樫の木が目に入った。
あそこでひかりは健人に手紙を渡した……。
あのときのことを思い出すと、健人の言葉に嫌悪を感じてどうしようもないほどの怒りがこみ上げてきた。
「ほんとにっ? それはいや。翔平と一緒に参加したいもんね」
去年の夏合宿のとき、あたしたちはまだ付き合っていなかった。
付き合い始めたのは去年のクリスマス・イブで、仲良しグループで遊んでいて告白されたのがきっかけ。
夏合宿は暑くて死にそうなほど辛いけれど、夜には花火大会、肝試し、スイカ割りの楽しみもあった。
高校生活、いろいろ楽しみたい。
3泊4日の夏合宿でたくさん一緒に居られたらいいなと思っていた。
夏合宿の許可が下りないと困るあたしはしぶしぶ立ち上がると、翔平と一緒に部室に向かった。
傘をさして部室への通り道である校舎の裏側を歩いていると、大きな樫の木が目に入った。
あそこでひかりは健人に手紙を渡した……。
あのときのことを思い出すと、健人の言葉に嫌悪を感じてどうしようもないほどの怒りがこみ上げてきた。