呪いのブレスレット
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来週から期末考査。
それが終わったら、夏休み。
ひかりが亡くなってからもうすぐ2ヶ月が経とうとしていた。
試験勉強をしていると、ひかりと一緒に勉強したのを頻繁に思いだす。
夕食を食べてからお風呂に入り、自分の部屋に戻って机に向かっている。
数式を解いていた手がふと止まる。
視線が机の横の本棚の上に置いたひかりの形見分けの箱にいく。
ひかりはピンクが好きで、幼稚園児が使うような道具箱に好みのラッピング用の包装紙を買ってきて、きれいに仕上げたのだ。
艶やかなローズピンク色でラメが入ってキラキラしている。
この箱はひかりが使っていた。
シャーペンを置き、引き寄せられるようにその箱を手にして目の前に置き開ける。
ピンク色の便箋セットを取り出すと、便箋を透明な袋から一枚抜く。
ボールペンでその便箋に書き始めた。
スラスラと便箋の上をボールペンが走る……。
来週から期末考査。
それが終わったら、夏休み。
ひかりが亡くなってからもうすぐ2ヶ月が経とうとしていた。
試験勉強をしていると、ひかりと一緒に勉強したのを頻繁に思いだす。
夕食を食べてからお風呂に入り、自分の部屋に戻って机に向かっている。
数式を解いていた手がふと止まる。
視線が机の横の本棚の上に置いたひかりの形見分けの箱にいく。
ひかりはピンクが好きで、幼稚園児が使うような道具箱に好みのラッピング用の包装紙を買ってきて、きれいに仕上げたのだ。
艶やかなローズピンク色でラメが入ってキラキラしている。
この箱はひかりが使っていた。
シャーペンを置き、引き寄せられるようにその箱を手にして目の前に置き開ける。
ピンク色の便箋セットを取り出すと、便箋を透明な袋から一枚抜く。
ボールペンでその便箋に書き始めた。
スラスラと便箋の上をボールペンが走る……。