呪いのブレスレット
小杉健人のケガは右足首の捻挫だけですんだ。
階段を降りるときに呼び止めた自分のせいかもしれないと責任を感じて、あたしは病院へ付き付き添った。
病院で頭のCTを撮り、大丈夫なことを確認すると、かっちゃんは一足先に学校へ帰って行った。
「小杉、ごめんね。あたしが呼び止めなかったケガなんてしなくて済んだのに」
捻挫は10日ほどで治りそうだった。
合宿には支障なくあたしはホッとした。
「別にお前のせいじゃないよ。付きあわせちゃってごめんな。で、なんか用だった?」
小杉はハーフっぽいキレイな顔立ちであたしを見た。
「それが……」
自分でもなぜ小杉を呼び止めたのかわからない。
用事があったのだろうけれど、思い出せないのだ。
「ごめん。忘れちゃった」
そう言うと、小杉は笑った。
「仕方ねえな。ま、お前も驚いたんだろうな」
病院を出て駅に一緒に向かう。
階段を降りるときに呼び止めた自分のせいかもしれないと責任を感じて、あたしは病院へ付き付き添った。
病院で頭のCTを撮り、大丈夫なことを確認すると、かっちゃんは一足先に学校へ帰って行った。
「小杉、ごめんね。あたしが呼び止めなかったケガなんてしなくて済んだのに」
捻挫は10日ほどで治りそうだった。
合宿には支障なくあたしはホッとした。
「別にお前のせいじゃないよ。付きあわせちゃってごめんな。で、なんか用だった?」
小杉はハーフっぽいキレイな顔立ちであたしを見た。
「それが……」
自分でもなぜ小杉を呼び止めたのかわからない。
用事があったのだろうけれど、思い出せないのだ。
「ごめん。忘れちゃった」
そう言うと、小杉は笑った。
「仕方ねえな。ま、お前も驚いたんだろうな」
病院を出て駅に一緒に向かう。