呪いのブレスレット
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今日は終業式。
いつものように自転車を駐輪場に停めたとき、翔平がやって来るのが見えた。
「おはよう。亜美、今日は早いな」
「おはよう。なんか早く着いちゃったの」
翔平はあたしの自転車の隣に停めると、ラケットバッグの肩ひもを片方肩にかけ、あたしのラケットバッグをもう片方の肩にかける。
「重いからいいよ」
「いいから。持ってやるよ。疲れた顔をしているぞ?」
「え? そうかな……」
「ああ。行こうぜ」
あたしは翔平と並んで歩き出した。
事故で亡くなった女性徒がいるか、どうやって調べよう……。
学年もわからないのに……。
「――美? 亜美?」
我に返ると、翔平が前に回り込んであたしの顔を覗き込むように腰をかがめて立っていた。
今日は終業式。
いつものように自転車を駐輪場に停めたとき、翔平がやって来るのが見えた。
「おはよう。亜美、今日は早いな」
「おはよう。なんか早く着いちゃったの」
翔平はあたしの自転車の隣に停めると、ラケットバッグの肩ひもを片方肩にかけ、あたしのラケットバッグをもう片方の肩にかける。
「重いからいいよ」
「いいから。持ってやるよ。疲れた顔をしているぞ?」
「え? そうかな……」
「ああ。行こうぜ」
あたしは翔平と並んで歩き出した。
事故で亡くなった女性徒がいるか、どうやって調べよう……。
学年もわからないのに……。
「――美? 亜美?」
我に返ると、翔平が前に回り込んであたしの顔を覗き込むように腰をかがめて立っていた。