呪いのブレスレット
呪いの噂
暑さにだらける生徒たちを生活指導の先生がビシッとしかり、校長先生の話が始まった。

そのあとに教頭先生の話が始まる。

その頃には貧血で倒れる女性徒が数人出てくる。

体調が良いとは言えないあたしも頭がクラクラしていた。

そこで唖然となる言葉がぼうっとする頭に入ってきた。

教頭先生が昨晩、3年の女生徒がトラックに轢かれて亡くなったと言ったのだ。

生徒たちがガヤガヤとざわつき始める。

あたしの心臓が早鐘のように打ちはじめる。

嘘……あの夢は……夢じゃない……?

「静かにしろ!」

生活指導の先生が、個々に話しはじめた生徒たちを静かにさせようと声を荒げる。

そこへ――

「この学校は呪われてるんだぁぁぁぁぁ――――」

男子生徒のひとりがまるで断末魔のごとく叫ぶ。

< 83 / 216 >

この作品をシェア

pagetop