呪いのブレスレット
「やっぱり、これはまた新しく書かれたものなんだ」

ぶるっと震えて、顔をひきつらせながらあたしは机の上の便箋を箱の中へしまう。

「なんでなの? なんでっ!?」

ふたを閉めてベッドに下に箱をしまうあたしの呼吸は乱れていた。

怖くて心臓が口から出そうなほど暴れている。

もう……なにがなんだかわからない……。

ひかりは死んでまでも小杉に未練を残しているのだろうか。

制服に着替えて廊下に出ると、起きたばかりの麻美とばったり会う。

「亜美ちゃん、真夜中にいきなり自分の部屋に戻ってから、あたしの部屋にまた来るのはやめてよね? おかげであたしは寝不足よ」

「えっ? あたしが麻美の部屋を出て、戻ってきた……?」

「えーっ!? 亜美ちゃん、覚えていないの? ちょっと、夢遊病じゃないの?」

「あ! お、思い出した! ちょっとやること忘れていて戻ったんだった!」

本当は全く覚えていないけれど、麻美がママに言って騒がれないようにつくろう。

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