呪いのブレスレット
「よっ! サッカー部は朝からか」
汗を首からかけたタオルで拭いながら歩く小杉は翔平が声をかけたのに足を止めない。
「ああ。じゃ」
あたしをちらりと横目で見る瞳。
小杉は言葉少なげに言うと、そのまま去ってしまった。
「なんか態度わるっ」
友達に声をかけられてあの態度って、ないっ!
「そうか? 俺たちの邪魔をしたら悪いと思ったんだろ」
翔平は気にしていないようだけど、あたしは気になった。
そうかな……小杉があたしを見る瞳がいつもと違っていた。
なんだろう……なんか後ろめたさがある子供みたいな瞳だった。
女子部の部室前で翔平と別れた。
部室へ入ると、翔平と同じクラスの山本みのりを中心になにやら話が盛り上がっている。
「おはよう」
誰ともなく声をかけて、ラケットバッグを床に置く。
テニスウエア―を出していると、すでに着替えたみのりがそばへ来た。
汗を首からかけたタオルで拭いながら歩く小杉は翔平が声をかけたのに足を止めない。
「ああ。じゃ」
あたしをちらりと横目で見る瞳。
小杉は言葉少なげに言うと、そのまま去ってしまった。
「なんか態度わるっ」
友達に声をかけられてあの態度って、ないっ!
「そうか? 俺たちの邪魔をしたら悪いと思ったんだろ」
翔平は気にしていないようだけど、あたしは気になった。
そうかな……小杉があたしを見る瞳がいつもと違っていた。
なんだろう……なんか後ろめたさがある子供みたいな瞳だった。
女子部の部室前で翔平と別れた。
部室へ入ると、翔平と同じクラスの山本みのりを中心になにやら話が盛り上がっている。
「おはよう」
誰ともなく声をかけて、ラケットバッグを床に置く。
テニスウエア―を出していると、すでに着替えたみのりがそばへ来た。