地味女に恋した俺…。

〜〜〜〜〜〜~~~~~~~
キーンコーンカーンコーン♪

〈ほらー、席に着けー。〉

担任が教室に入って来た。
俺らの担任は元暴走族の総長で
誰も逆らわない。

名前は加来 淡雅ーKakuOugaー

〈あれ?高杉はどこだー?誰か知らねぇかー?〉

仕方ない言うしかないか…。

「俺が邪魔っつったら走ってどっか行ったぜ?」
〈お前!高杉と口聞けたのか?〉
「は?」
〈いや、だからー!声聞いたのか?っつってんの!〉
「聞いたっつうか、謝られただけ。」
〈アイツ喋るんだなー。〉

は?意味わかんねー。
確かに、地味女の声を俺は初めて聞いた。
でも、加来は担任なんだそ?
聞いた事くらいあるだろ。

もしかして、ほんとにアイツ
誰とも喋んないのか?

おっと、なんで俺が地味女の事なんか
気にしてる?馬鹿だろ俺。

そうこうしている内に学校が終わった。

〈んなら、皆気をつけて帰れよー!ならまた明日。解散!!!〉

加来の言葉で皆は下校。
なのに、なぜか俺、職員室に呼ばれてる。

「なんなんすか?呼び出して。」
〈わりぃ。篠倉。お前一緒に高杉探してくんね?〉
「嫌だ、むり。俺、女嫌いなんで。じゃ!」
〈頼む!お前が頼りにされるなんて早々ないぞ?〉
「別に頼られねぇでもいいし。つーか頼られた方が迷惑。」
〈お願いだ。唯一お前だけなんだ。アイツが口開いたの〉
「知らねぇよ。とにかく俺は帰る」

そう言って俺は学校を出た。
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