地味女に恋した俺…。
なんで地味女がこんな所に…。
俺は家へ向かっていた。
途中、腹が減ったからコンビニに寄った。
パンと飲み物を買い終え
裏道を通って帰っていた。
すると、ガサッ
俺は音がした方へと歩み寄る。
そこには….
「なんで地味女がこんな所にいんだよ。」
俺は地味女の隣りに座り身体を揺すった
『ん〜…ん?え?ふぁ〜。』
「おい!起きろ。何時だと思ってんだ。」
『ふぇ?だ〜れ〜?って、ギャーーー!!!』
「落ち着け、おら。落ち着けって」
『ごめんなさい。ごめんなさい。邪魔でごめんなさい。』
「もぉいいから。それよりお前よくこんな所まで…」
『走るのに夢中になってたら迷子になってて、それで私、わたしっうぇ〜ん』
「お前喋れるじゃんよ。」
『こんなに喋ったの篠倉くんが初めてだよ!』
そう言った地味女は俺に向かって微笑んだ。
コイツ、笑えんじゃん。
内心そんなことを思っていた。
ドキッと俺の胸が大きく鳴った。
ん?ドキッ?
「////こ、こんなにって、まだ、す.少ししか喋ってねぇよ?お、俺ら」
なぜか噛み噛みの言葉になってしまった俺。
なにやってんだよ俺は!
それに、なんだよドキッって!
どーしちまったんだ俺。
『さ、篠倉く、ん?』
名前を呼ばれた俺は我に返った
「なんだよ。つーかお前家どこ?」
『え?家?〇〇町だよ?』
「正反対じゃねぇかよ!」
『え?そぉなの?どぉしよ〜ぉ。』
「お前ってさぁ天然?馬鹿?なんなの?」
『ど、どれでもないです!!!』
「どーでもいいけど、もぉ暗ぇし送ってやるよ」
『え、あ、ありが、とう。』
そうしてこの地味女を家に送り届ける事にした。