LOVE×罰ゲーム next




……。

宙斗さん、いい加減離して欲しい。


抱き締められたままで、もう十五分は経つ。



しかも後ろからだから、宙斗の顔が見えない。



「ひろ…?」

「……」

「ごめ……」

「お前は俺んだろ…」



柄にもなく小さな声の宙斗。



「ひ……」

「名前呼び捨てで呼ばれるのも、
家に行っていいのも、
キスしていいのも、
抱き締めれるのも、
触れていいのも、



俺だけじゃん」



ぎゅぅ…。


抱き締めてくる力が強まる。



「ひろ、嫉妬してくれてる?」



だったら、あたしすごく嬉しいよ。




< 32 / 35 >

この作品をシェア

pagetop