Eternal Silence









時折、熱に魘される
海斗の汗を拭いながら……
アイツの熱が今は少しでも下がる
そんな時間を信じて。







アイツが信じた……
信じたいと願い続けた未来が
閉ざされた今……
最期の最期まで……
アイツに何がしてやれる?







そう思ったとき……
オレは……アイツのその瞬間を
友として……一人の医師として
受け止めて整えてやることしか
思いつかなかった。




ターミナルケア。








最期を迎えるその人が、
その瞬間を自分らしく
迎える為に……
それを手伝うと言うこと。






鷹宮院長が語ってくれた
ケアセンター。




そこで過ごす時間だった。







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