Eternal Silence





アイツの代わりに……
おばさんを支えるくらいは、
やってやる。





その命をきっちりと生き抜いた
お前の代わりに……。




「今日は嵩継君に渡したいものがあって
 お邪魔したの」



そうやって差し出したのは、
重厚なケースにおさめられたペンダント。




「これは?」


「海斗の遺骨で作った、
 エターナルペンダントです。

 ほらっ、私のも此処にあるんですよ」



そう言って、手にとっては
胸元に光る宝石。




「人口石です。
 この中に息子の遺骨が入っています。

 レイセキと言うそうです。

 これで私は
 いつもあの子と一緒に居られるので。

 それで……、
 こちらが海斗の意思で作った
 ペンダントなんです。

 生前、全てを受け止めたあの子が
 手続きを取っていました」




ゆっくりと手を伸ばして、
その重厚な箱をゆっくりと開けると、
その中には真四角のペンダント。




そこには……
海斗が生きた年月が
しっかりと刻まれていた。

< 152 / 170 >

この作品をシェア

pagetop