Eternal Silence





ベッドに倒れ込んだ途端、
ドアがノックされる。




「嵩継さん、
 晩御飯ですよ」



勇人の声が聞こえるものの、
すでにベッドの上から
体を起こす気力すらなくなったオレは
そのままベッドに沈んでいく。





「ほらっ、嵩継さん。

 服ぐらい着替えたらどうです?
 こんな寝方してたら、
 風邪ひきますよ」





勇人は意識を手放しかけたオレを
ベッドから引き離すと、
着替えの服を投げつける。




それと同時に、散らかりすぎた布団を
手早く整えていく。




「どうしたんですか?

 嵩継さんのお友達、
 重い病気なんですか?」




重い病気……。



勇人の言葉ですら、
今のオレには刃物かよ。






「Rizママに頼んで、
 晩御飯、嵩継さんの部屋に運んどきます。

起きたら食べてくださいね」






勇人の言葉を聞きどけるのも危ういタイミングで、
服だけ着替え終ると、
ヘッドメイキングされた、
布団の中へと潜り込む。







「おやすみなさい。
 嵩継さん」






そう言いながら、
ドアが閉められた。 












アイツにオレは……
何時まで、病気のことを隠せる?




アイツに真実を隠し続ける
心が……悲鳴をあげる。





だけど……
アイツに真実を告げると言うのも
残酷な気がして
心がそれを拒絶する。



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