Eternal Silence






真っ暗な病院内。






何時の間にか、
マスコミたちが姿を見せて
視線の端に、
勇人や千尋くんたちの姿を見つけた。









何やってんだろうな。








アイツを追い込んで、
病院に迷惑かけて。








とぼとぼ、暗闇の中
震える体を抱きしめて向かうのは、
海斗が眠っていた病室。







アイツの居ない
ベッドにゆっくりと触れる。








海斗……。








馬鹿野郎っ!!









握拳を作って、
アイツが使っていたベッドに一発。










「安田先生?」








ふと、同じ病室で眠っていたはずの、
寺内のお婆ちゃんが、声をかける。







その声が……
オレを現実に引き戻す。







「すいません……。

 何でもないですから。
 朝までもう少しあります。

休んでくださいね」






口早に何とか告げると、
一礼して、
病室を後にした。








行き場を失ったオレは、
彷徨うように、一階へと戻っていく。








救急処置室から姿を消した、
海斗は二階の中央手術室へと
移動したことを知らされる。










中央手術室の入り口前まで、
すでに押しかけていた
マスコミ。






その姿を捕えた途端、
それ以上、近づくことは出来なかった。
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