もう一度、君と…。
決意
沙苗ちゃんと話した日から数日後。
私は家族のいるリビングにいる。
美繋はお父さんとテレビを観ていて、お母さんはご飯を作っている。
「…高校、決まったよ」
私は小さな声で問いかけた。
お父さんと美繋は、テーブルに着く。
お母さんも料理を運んで来て、座った。
「……私、高美桜笑に行こうと思う」
「…そうね。恋羽の未来ね」
お母さんは静かに笑った。
「良かったね。頑張るんだよ?」
お父さんはテーブル越しに頭を撫でてくれた。
「うん」
「…恋羽姉ちゃん、大好きだよ」
涙目の美繋。
私は席を立ち上がって美繋を抱き締めた。