もう一度、君と…。
次の日の朝。
私は学校で担任の先生に伝えたら、
「頑張れよ」
と笑顔で言ってくれた。
「…百合」
私は百合の右手を掴んだ。
「…ん?どうしたの、恋羽」
不思議そうに私を見つめる。
「…私、高美桜笑に行くことにする」
「ほ、ホントに!?…は、離れちゃう!…私たちいつまで友達!?」
涙目でオドオドしている百合。
私はそんな百合の姿を見て、声に出して笑った。
竹田先生にも、啓にも…。
ちゃんと伝えた。