もう一度、君と…。




「…///」

あの時は気づかなかったけど、今となっては恥ずかしくなる。

「あん時、灯真と類以外は、相当落ち込んだぞ?」

…ん?

慶ちゃんと大地君と、那智君は落ち込んだの?

「…兄ちゃんが言ってたよ?『恋羽の泣き顔は、自分抑えるの大変だったよ』って」

フハッと笑って私を見る。

嗚呼、裕貴君に似てる。

「…笑い堪えるのが大変だったって事?」

「…違うよ。『どうしようもなく自分のモノにしちゃいたかった』って」

「…そー言うことか」

納得の私。

再び、引き出しを覗く。

そして…箱を取り出して…開けてみると…中には。


ブレスレットとネックレス。


「兄ちゃん、独占欲強っ!」

「だな!」

2人してコショコショ話。

「…綺麗」

ピンクと青白い二つの色で統一されたソレはとても綺麗。

私はすぐにネックレスとブレスレットをつけてみた。

「ねぇ、似合ってる?」

私が2人をみて笑うと、2人は顔を見合わせて、

「「上出来」」

と笑ってくれた。


そして、私と慶ちゃん、未来君は、【精の森】を後にした。

鍵は、私が貰う事になった。

そして、未来君に『部屋に行く』と約束を結ぶと、喜んでいた。

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