もう一度、君と…。
私の受験番号は…1192。
慶ちゃんが1191。
私が受験番号を教えると、
「いい国かよ!狙ってるだろ!」
と爆笑されながら、つっこまれた。
慶ちゃん情報によると、羽翼のメンバーは皆元気らしい。
ムードメーカーだった灯真君は、繋田高校のA特。
中学は野球部でスカウトされたらしい。
灯真君のツッコミ担当だった類君は、杉岡南高校でS特。
バレー部に入って、アタッカーとして活躍してたんだとか…。
天然だった大地君は、岬高校のA特。
野球部に入った大地君もスカウト。
女の子より可愛かった那智君は、繋田高校A特。
類君と同様にバレー部でらリベロとして活躍だって…!
皆、何かとすごいらしい。
合格発表。
「…1192…1192」
SS特を見る。
特待ごとに分かれている合格発表。
…1152、1182…1190…!!
「1192!!」
私はガラにもなく叫んでしまった。
そして、私はA特の前にいるであろう慶ちゃんを捜す。
「け、慶ちゃんっ」
捜しても捜しても…見つからない。
私が諦めて、合格発表の近くのベンチに座った時、
「恋羽っ!」
慶ちゃんが嬉しそうに近寄って来た。
「私受かったよ!」
「お、俺も!しかもS特だったんだ!」
2人して喜んびのハグ。
そして、2人で合格者だけに貰える封筒を貰って、高美桜笑高校を後にした。
来た場所は【精の森】。
お墓には、4つの花束が…。
「先越されたな…」