もう一度、君と…。
家族と離れて、寮に入る。
自分で全ての家事をこなせるかは…わからない。
「恋羽」
私を呼んでくれる人達がいる限り、私は大丈夫。
ちゃんと、裕貴君のブレスレットだって、ネックレスだってあるんだから。
「…雪道多和」
「はい」
卒業証書授与。
多和は何を想って、受け取っているんだろうね。
今日で…多和とも終わり。
私はいろんな人に伝えるコトがたくさんある。
スマホを買って貰って、百合や実波君、慶ちゃん…のメアドを貰った。
3人とは頻繁にメールしている。
竹田先生と沙苗ちゃんのも貰った。
この2人は、また付き合いだしたって、沙苗ちゃんから報告メールがきたばかり…。
「…真夏恋羽」
「はい」
「高田百合」
「はい」
ホントは小学校のあった美繋。
お母さんに土下座までしてお願いして、今ココにいる。
私は沢山の人に支えて貰ってココまで来れた。
改めて、幸せたな…って思った。
私はこの後、多和に会いに行く。
そして…その後は、裕貴君にグチりに行くんだ。