もう一度、君と…。

私はこの【羽翼】のメンバーがいる限り、私は何でも出来る気がする。

「俺、土曜日だけ、抜けれるようにしたんだ!」

なっ?…と、灯真君は大地君に言う。

「まーな」

気恥ずかしそうに笑う大地君。

「奇遇だな。俺も土曜日は練習がないんだ。慶は?」

「俺は別に勉強で入ったからさ…。どの道サッカーやめようとしてたし…。皆土曜日なら、他はサッカーに捧げてみっかなぁ〜?」

呑気に言いながらニヘラと笑う慶ちゃん。

「大丈夫。俺も『土曜日はワケあって…』って甘えたらすぐにOKでたから」

女の子らしくテヘッと笑う…通称・小悪魔。

そして、いっきに私に視線が集まる。

「…男子バスケ部のマネージャー志望なんだけど…、女子キャプテンがどうしても『私を欲しい』って言い張ってて。まだどうなるか分からないんだよね」

私はこの間のことを思い出す。





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