もう一度、君と…。

「…私好みなの?裏の説明見せて♬」

恋羽がズイッと類に顔を寄せる。

「「っ!?」」

俺を含める他に、那智や大地が声に出ない声をあげる。

類も少し驚いて…頬を染めた。

あの類がだぞ!?

芸能人に責められても、全く動じない奴がだぞ!?

恋羽はジーッと裏の説明を読んでいる。

類は少しずつ恋羽に顔を近づけて行く。

おい、マジでそれ以上はやめろ!

俺は思わず、類と恋羽の間に割って入った。

類の唇は俺の手の甲にあたる。

うわぁーーー!!

それはそれで複雑!

那智や大地も安心したように、溜息をこぼす。

「っ!?い、いま俺っ!?」

類も自分の行動に驚いている。

恋羽はまだジーッとみていて、俺に笑顔を向けた。

「…ホントに慶ちゃんが買ったの?なんか…慶ちゃんらしくない恋愛推理ものだね」

恋羽はそう言って、類に

「ありがとう」

と言って、俺の布団にポフンと倒れこんだ。

類の顔は更に真っ赤。

灯真をみると…信じらんない。と言いたげにキョロキョロと視線を動かしている。

類は、こう言うのに疎いのか…焦っている。

類らしくない行動に俺たちも焦る。

だって…あの類が恋羽にキスしようとしたんだからな!

そのキスされかけた恋羽はと言うと、まったく自覚はしていないけど…。

普通男のベットに埋もれるか!?

恋羽はモゾモゾと動きながら布団に包まる。

「…慶ちゃんの温もりがまだ残ってる」

ニヘラと笑って俺の布団に抱きつく恋羽。

俺たち男は…顔を真っ赤にして、今後どのような対策を取るかを考えるきっかけとなった。

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