もう一度、君と…。
恋羽はすぐに化粧ポーチを持って洗面所にかけて行く…。
俺はその後ろ姿を静かに眺めていた。
…もし、揺早がいたら…俺は幸せだったかな?
もしかしたら揺早も…、ハンドボールやってたかな?
そしたら…裕貴のこと好きになってたかな?
でも裕貴の目には、恋羽しか映らないんだろうなぁ?
俺は先に羽翼のところに戻った。
「…那智、なんかあったか?」
慶介が不思議そうに話しかけてくる。
「いぃーや♬恋羽が可愛くてついねっ」
俺はニッと慶介に笑う。
すると慶介は笑った。
「なんか今日の 那智は可笑しいな!」
「そぉーかな?」
「あ、那智!恋羽って何カップなんだ?」
灯真はあたかも「見たんだろ?」的な目で見るのやめてよ。
まぁー、見たんだけどね?笑
「うぅーん?Bはあったかなぁ?」
「へぇー!俺の予想はAだった!」
予想なんて聴いてねぇーよ!笑
「予想なんて聴いてないから」
類はため息の連続…。
「そんなの予想なんですんな!そこは直感でいこーぜ!」
いやいや!?
それはないだろ、大地っ!
俺らはそれを聴いて、顔を見合わせる。
ブハッと吹き出した俺ら。
うん。
幸せだよ。
きっと……揺早がいたら、もっと幸せだった。
でもね?
俺はこれ以上の幸せは要らないよ。
そしたら俺は、調子に乗っちゃうからね!笑