もう一度、君と…。
やっぱり、恋羽は可愛くて…好きだ。
きっと恋羽以外の奴と恋愛してたら、きっと別の奴に今頃乗り換えてると思う。
…きっとこんなに辛くはなかったはず。
でも、好きになっちゃったんだ。
恋羽、今度は俺が君の思っている以上の愛をあげる。
もっと…ちゃんと抱きしめたい。
俺の好きって気持ちに気付いて?
「…恋羽、行こっか」
俺は恋羽の手を恋人繋ぎで繋ぎ直した。
恋羽は驚いて…恥ずかしそうにはにかむ。
…可愛い。
俺も微笑んで、羽翼皆で祭りの会場に向かった。
「…人多くねぇーか?」
灯真の言葉に皆頷く。
コレには俺たちもビックリ。
人混みが苦手な恋羽は、ギュッと俺の腕に抱き付いた。
「もー、帰ろう?ねぇ、慶ちゃんっ」
この言葉を繰り返し嘆いている。
「…俺まだ恋羽と居たいけど…駄目?」
俺は首を傾げる。
すると、真っ赤に染まる頬。
「……少しなら」
俺はこの言葉に笑ってしまった。
恋羽の言葉がすべて愛しい。
好きだよ。恋羽…。
俺はその言葉を仕舞い込んで微笑んだ。
俺たち羽翼は、りんご飴や、焼きそば、かき氷などを堪能!笑
恋羽も楽しそうにヨーヨー釣りなどを楽しんで居た。
まぁ、その分ナンパされないように一生懸命だったけどな?笑
りんご飴を食べながら、恋羽は俺の手を握っている。
だから、少し意地悪してやろうと恋人繋ぎに繋ぎ直す。
すると隣から驚きの視線がくる。
「すみませーん。一緒に回ってくれませんかぁ?」
女の声に振り返ると、そこには案の定ケバケバしい女が三人。
うわ。
俺無理なんだけど…。
羽翼の皆は気付かずに先に行ってしまう。
対応できるかな?
「あ、ごめん。連れいるから」
俺は隣にいる恋羽をみた。
恋羽はハテナマークを頭の上に浮かべている。
女は一瞬狼狽えるものの、すぐに切り替える。
「えー?そんなこと言わずに…!」
「連れいるから他当たって」
俺の手に絡みついてくる女。
うわ、胸押し当てんなよクソ!
キモいっつーの!
「やめてくれるかな?慶ちゃんは私のだから」
驚きで隣を見ると、泣きそうになりながら、俺の腕を掴んでる恋羽がいた。
あ、マジで天使だ。
「…え、あたしだって…!」
はい?
なんだ、なんだ?
…コレ、修羅場?
周りは彼氏役の俺を気の毒そうにみている。
いやいや、浮気なんてひとっつもしてねぇーから!
「…私の好きな人を取らないで下さい」
急だった。
頭を下げ出した恋羽。
「…やめてよ!あたしだってね、狙ってたんだから」
なに?
狙ってた!?
…待って、恋羽今。
好きな人って…!