もう一度、君と…。
先生は岬高校の資料を実波君に渡す。

「…考えろよ?」

「はい」

そう返して、実波君は進路室を出て行った。

「…で、高田もなんだが、岬高校だ。岬高校の音楽の講師が来て、『A特待』で高田が欲しい、らしい」

「ほ、ホントですかっ!?」

…百合、行きたいって言ってたもんね。

百合も岬高校の資料を貰って、出て行く。
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