もう一度、君と…。
文化祭の始まりに。
慶介サイド
あれから二ヶ月。
文化祭の季節がやって来た。
あれからと言うもの、恋羽と付き合っている。
手を繋いで帰ったり、デートしたり、キスしたり…と順調にことが進んでいる。
「慶ちゃんっ、おはよぉー♬」
「……恋羽?」
朝からテンション高めの恋羽。
うちのクラスって…執事&メイドカフェじゃなかったっけ?
うわぁー、最悪。
「今日は慶ちゃん沢山遊ぼう!」
嬉しそうに俺の頬を突っついてくる。
うわっ、くすぐったいんですけど!
「…起きたくない」
ムスッとすると、恋羽はギョッとして顔に不安が現れる。
「…ねー、慶ちゃん何したら起きてくれる?」
俺は、んー…と考える。
あ!
俺はニヤリと笑うと、恋羽はうわっと顔に嫌な笑みを浮かべてる。