もう一度、君と…。
まぁ、でも少しは俺のことを心配してくれたんだと思う。
隣で那智は笑いを堪えているくらいだから。
「…ミスターコンテストって何やんの?」
俺は高校生になってミスターコンテストに出たかとがない。
断り続けてたくらいだから…。
「…俺は去年、2位だったぞ?」
「俺は3位だった」
灯真が2位で、那智が3位?
…誰が1位なんだよ。
「…まぁ、やることは…トークだよな」
「えっ」
それはやだ。
そんなのまた…恋羽に……。
「…それに他校生もやってオッケーだからねー」
那智が呟くように言う。
「…去年のミスターコンテストを制したのは、」
「「間宮慶介」」
あれ?
どこかで…?
そうだ!
那智から聴かされたじゃんか!
高美桜笑高校。
しかも恋羽が好き。
今一番近い男だよな。
「…でる」
俺は負けたくない。
他の奴にも…例えいつも恋羽と一緒の羽翼であっても…。
「あ、そう言えば。今回はファッションモデルもやってもらうとかなんとか?」
灯真はニヒニヒと笑う。
あ、こいつ今つけたしたな?笑
俺は少し笑って誤魔化した。