もう一度、君と…。

最後らへんは、余り聞き取れなかった。

「…?」

首を傾げると、更に真っ赤。

「私は一生彼氏出来なくて結構ですよ。早く東京に出て、働きたい…」

コレが本音だった。

お父さんやお母さんに、早く恩返しがしたい。

「…ふ〜ん?恋羽は一生独り身だな!」

ガハガハ笑って、私をミラー越しに見た。

「………俺が、させない」
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