もう一度、君と…。

「お前も男だな!」

竹田先生はまたもや、私と同じく朱井君をミラー越しに見て、ニヤニヤと怪しく笑った。

朱井君は私をチラリと見た。

「…朱井君は元から男ですよ?」

先生はハハッと力無く笑った。

そして、車内に曲を流す先生。

ノリノリで音楽にノッてる姿に少し笑う。

心の中で、まだまだ若いんだな、なんて思ってしまった。
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