【短編】過激な罰Game
でも、

嫌味しか言えないあたしを、原口くんは優しく抱きしめてくれた。

「さっきのは、嘘だから」

「え?」

「俺が好きなのは、綾乃。お前だよ」


その言葉、信じていいの??

前みたいに、原口くんのこと、信じていいの?

「信じて……」

あたしの気持ちがわかったかのように、力強く言う原口くん。

そんな寂しそうな声で言われると、

「うん……」

しか言えなくなっちゃうじゃん。


「まじ?」

「信じてって言ったの、そっちじゃん」

「そうだけど」

原口くんのこと好きだから、


想ってるから、信じれるんだよ?
< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop