「 」で出来てく物語



【写真】



春太「あーぁ、終わっちゃった修学旅行」


真白「まだあと1日残ってるじゃん」


春太「明日だろ? 帰るための1日じゃん」


七世「どうでもいいから服着ろよ、風呂上がり」


春太「嫌だ! この楽しい時間が終わってしまう前に濃い思い出が欲しいんだ!」


真白「裸でホテルの部屋にいることが濃い思い出になるの? ひくわ」


春太「真白に真顔されるとキツいよな……」


七世「俺されたことないから分かんない」


真白「メンバー的にどうなるかと思ったけど、けっこう楽しかったなぁ」


七世「楽しい分だけ疲れもあるけど。早く帰って家で寝たい」


春太「相変わらず夢も希望もない男だ。家に帰ったら1人じゃーん! 寂しいじゃーん!」


七世「別に。学校行ったらまたお前ら居るんだし、騒がしいのは変わんねぇだろ」


真白「あはは、確かに」


春太「あー! デジカメ! 持ってきたのに、まだ1枚も撮ってない!」


七世「もうおせーよ。諦めろ」


春太「いっやだね! じゃーん! 母のデジカメ! 勝手に拝借した!」


真白「怒られるよ~」


春太「いいのいいの。で、これどうやって撮るの?」


七世「貸してみ」


春太「おー」


七世「…………」


(カシャッ)


春太「あぁー!!! 今撮った! 七世今撮っただろ!!」


七世「だって思い出欲しいんだろ」


(カシャッ)


春太「また撮った!? ちげーよ、別に俺の裸の写真はいらねぇんだよ……!」


(カシャッ)


春太「もういいよ! どんだけ撮ってんだよ!」


七世「春太の家族分」


春太「この写真を家族に配れと」


七世「あ、桜子に配る分忘れたわ」


春太「いらねぇよ!」


真白「ははは、本当デジカメ1個で騒がしいなぁ」


七世「だろ。修学旅行が終わったって、どうせ騒がしいし、楽しいんだよ。俺らは」


春太「……分かってるっての! そんなこと」






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