「 」で出来てく物語
ちょっと、12
【プリクラ】
七世「目ぇでか」
白雪「今のプリ機は結構補正かかるからねー」
春太「は! 誰よ、この白雪の隣に写ってる可愛い子! ぜひ電話番号聞きたい!」
桜子「あんたの目の前に居るわよ、ほらここ。話しかけるチャンス」
春太「ちげーよ! 俺はこのプリクラの向こうのこの子に会いたいの! 誰だよお前!」
桜子「あんたが会いたいって言ってるその子よ! 桜子よ!」
春太「うぇー! こんなん詐欺だぜ、イカサマもいいとこだ」
真白「プリクラってすごいんだね、でも白雪も桜子も結構そのまま写ってる感じだよー。2人とも元から可愛いんだし」
桜子「さすが真白。超いい子」
春太「分かってねぇよ! 騙されてんだよ純粋過ぎて! これ桜子のとこだけくり抜いてこの教室のあちこちに貼りまくろうぜ」
桜子「なんの意味があってよ。別にそんなことであたしダメージ受けないわよ」
春太「余った白雪の部分を俺がもらう」
桜子「最初っからそれが目的なんでしょうが!」
白雪「ふふ、2回撮ったからどれか1枚春太くんにもあげるよ」
春太「えっまじすか! スマホの裏に貼るけど俺! 自分の墓まで持ってくわ!」
白雪「その代わり桜子と私が一緒のままにしてね。約束」
春太「うっ……俺のスマホに天使と悪魔が同棲……」
桜子「なんですって!!」
真白「あー、じゃあ俺も欲しいなー」
白雪「いいよ、はいどうぞ」
真白「ありがとー!」
桜子「別にいいけどあんたそれもらってどうすんのよ、真白」
真白「え? あー……どうしよう」
桜子「あんまり考えてなかったのね」
真白「とりあえず、春太がスマホに貼るみたいに数Bのノートに貼っておくよお」
桜子「あのねぇ、スマホと数Bのノートじゃ意味がまるっきりに違うから、考え直した方がいいわね……」
白雪「な、七世くんももらってくれる?」
七世「俺? ……いいけど、なくしそう」
白雪「……(ショック)」
桜子「彼女のプリクラなくすんじゃないわよ! 今もらってすぐどっかに貼っておけばいいでしょ!」
七世「だってスマホ俺今日持ってきてない」
桜子「忘れたの?」
七世「なくした……」
白雪「はっ……だから昨日電話出てくれなかったんだ……」
桜子「彼女との連絡手段をなくすな!!」
七世「もう、ここに貼りなよ。なくさないから」
真白「ここって……机の上」
春太「が、学校にいる間永遠と白雪の顔を眺められるだと!? くそ……やるな七世」
桜子「いや、ただ適当なだけだと思うんだけど……」