「 」で出来てく物語
【コンビニ】
真白「肉まん」
七世「あんまん」
白雪「えっと、わたしもあんまんにしようかな」
桜子「あたしピザまん」
春太「待って待って覚えらんねぇ! もう1回最初から!!」
七世「……チャーシューまん」
真白「えっ、チョコまん」
白雪「……あ、あんまん」
桜子「カスタードまん」
春太「ストップ……!! 白雪以外明らかに最初と注文代わってんじゃねぇか……! 買ってきてやんねぇぞ!!」
桜子「何よお。ジャンケンで負けたあんたが悪いんでしょ、大人しく買ってきなさいよ」
春太「買ってくるからお前らは正確な注文してくれ」
七世「だいたい2年近く一緒に居るんだから、そろそろ俺らの好みくらい把握してもらわないと」
春太「俺はお前らのフードコーディネーターじゃねぇんだよ」
白雪「ご、ごめんね。やっぱり2人の方がいいかな? わたしも一緒に行こうか」
真白「ダメだよ白雪、コンビニ行くって言って違うところに連れて行かれるよ」
春太「……くそ、否定できない」
桜子「否定はしろよ、ぶん殴るわよ」
七世「メモとれ、メモ」
春太「えー、なんかメモ見ながらレジ行くの恥ずいじゃん。いかにもおつかいさせられてます。みたいな」
七世「見栄はらなくても、おつかいさせられてんだよ」
春太「とにかく覚えればいんだろ!! はい、もう1回! 今度は正確なやつ!!」
七世「俺やっぱコンビニのエクレアがいい」
真白「えー、じゃあ俺ココアにしよお。あったかいやつ」
白雪「わたしはあんまんのままで……大丈夫」
桜子「あ、欲しい雑誌確か今日発売だったのよね。買ってきてよ」
春太「あぁ! もう……!! 中華まんですらねぇよ!! 真白のココアは普通に食堂の自販機で買ってこいよ……!! 桜子に至っては食い物ですらねぇよ!」
七世「昼休み終わるから早く行ってきなよ春太」
桜子「そうよお。だいたいジャンケンで負けた人がコンビニ行くって言いだしっぺは春太だからね」
春太「……行ってくればいいんだろ! 行くし! 何買ってきても文句言うなよ!」
真白「さすがに訳のわからないご当地ストラップとか買ってこられたら……文句は言う」
春太「誰もんなもん買ってこねぇよ……!!」
七世「やっぱ俺ケーキ食べたい。コンビニじゃなくてあの駅前のケーキ屋のやつ」
真白「じゃあ俺、学校の帰り道にあるおばちゃんのたい焼き屋のたい焼きがいい」
桜子「じゃあわたしファミレスのいちごパフェ」
白雪「…………」
春太「もうやだ……この人達……」