「 」で出来てく物語
【宿題】
桜子「……は?」
春太「桜子ちゃんあーそーぼ」
桜子「なんであんたたち3人が揃いも揃ってあたしの家に来るのよ! 帰れ!」
春太「ちょっ、ちょっと待ってよ姐さん!!」
桜子「誰がだ!!」
真白「……だからいきなり来たら怒られるって言ったんだよお」
七世「もしくは俺と真白だけで来たらすんなり入れてくれた」
春太「俺が邪魔って言いたいのか!」
桜子「な、なんなのよ! 明日から学校だってのに、いきなりうち来ていきなりうちの前で揉めてんじゃないわよ!」
春太「まぁまぁ、お前がそうカッカすると地球の温暖化が著しく進むから」
桜子「そんなに熱くないわよあたし!……だ、だいたい何の用? 用があるなら明日学校で言えばいいじゃない」
真白「明日じゃ間に合わないんです」
桜子「はぁ……?」
春太「お前仮にも学級委員長 兼 生徒会副会長だし? テストもいつも首席だし?」
桜子「…………宿題なら見せないわよ」
七世「そこをなんとか」
春太「頼むよお! 意外だと思うけど、俺ら誰1人として勉強できないんだよお!」
桜子「意外じゃないわよ、皆知ってるっての」
真白「俺からもお願い桜子! バレないように写すから!!」
桜子「……う」
春太「ほら! あの素直でピュアが売りの真白がここまでして頼んでだぜ? それでもお前は俺らのことを突き放すのか!」
桜子「だ、だって……宿題は自分でやらないと意味ないし……。夏休み遊んでばっかでやらなかったあんたたちが悪いんだし……」
七世「さすが優等生だな。言う事が正論だ」
春太「じゃあここでおまえに帰された俺らは、明日学校で先生に怒られて……きっと学校やめさせられて……そのまま帰る家も失って……寂しくどこか遠くの地で力尽きるんだろうな……な、真白」
真白「嫌だよぉぉお……!」
七世「いや、それはねぇだろ」
桜子「……で、でも」
春太「鬼か! お前は鬼だな! もしくは魔王!」
桜子「分かったわよ! 見せるわよ……! 見せればいいんでしょ!!」
真白「いいの? 桜子」
桜子「今回だけよ。……ったく、入れば」
七世「さんきゅー」
真白「わーい! おじゃましまーす!」
春太「じゃあ俺も……」
桜子「あんたは駄目」
春太「なん……だと!?」
桜子「鬼とか魔王とか言いたい放題言ってくれて。あんたのあたしに対するイメージがよく分かったわ」
春太「ち、違うじゃんそれは……言葉のあやじゃん~もう冗談キツいよ~」
桜子「それじゃあ明日ね。三門くん」
春太「え、ちょっ……あっ……! …………閉められた」