「 」で出来てく物語
【夏休み明け】
春太「夏休み明けってさ~、なんかひと月会わなかっただけなのに皆少し大人っぽく見えるよな」
真白「あー、言われてみれば。特に女子はちょっと可愛くなってたりする」
春太「何でだろうな。髪伸びたとか?」
真白「それも有るけど……なんか、あれ? この子こんな感じだったっけ? 俺どう接してたんだっけ? ってなる」
春太「この夏休みに何があったんだよって話だよな」
白雪「2人ともおはよう」
2人「「……お、おはよう」」
白雪「? どうかした?」
春太「い、いや! なんでも!」
白雪「そう? あ、あたしちょっと職員室行ってくるね! 桜子来たら言っておいて」
春太「おう……!」
真白「…………」
春太「………どう思う?」
真白「やっぱり白雪はずば抜けて可愛いと思う」
春太「同意だわ。そういえば桜子とは昨日家行ったから会ったけど、白雪とは海以来だもんなあ」
真白「髪伸びてたね。俺、白雪のあの艶のある黒髪好きだな」
春太「やっぱ王道は黒髪ロングだよな。しかもこの日差しの強い夏を過ごしたにもかかわらず、あの白さだぜ」
真白「外にあまり出なかったのかな」
春太「きっと白雪が太陽より眩しかったから……太陽が負けたんだろうな」
真白「……それ本気で言ってたらまじ引くんだけど」
春太「…………」
桜子「あれ、白雪は? 上履きなかったから来てると思ったんだけど」
春太「………お前は太陽にサソリ固めとかやってそう」
桜子「は?」
真白「……たぶん太陽より春太の方が先にやられるよ」